生成AIの種類別サービス一覧

生成AIサービスを種類別にご紹介します。
生成AIサービスを利用する際には、トラブル回避のために商用利用の可否などの利用規約を事前に確認しておきましょう。
※記載している情報は2025年5月時点のものです。
【会話】生成AIサービス6選
会話に特化した生成AIサービスとして、次の5つをご紹介します。
- ChatGPT
- Copilot
- Gemini
- AIチャットくん
- PKSHA Chatbot
- Amazon Lex
1.ChatGPT
サービス名:ChatGPT
運営企業:OpenAI
ChatGPTは、AIとの対話を楽しむだけでなく、文章作成やアイデア出し、プログラミングへの活用などもできる生成AIです。
無料版と有料版がありますが、無料版はファイルのアップロードやデータ分析、画像生成などに制限があるため、制限なく使用したい場合は有料版をおすすめします。
法人向けには「Enterprise」というプランがあり、データが学習に使用されないなど、セキュリティが強化されています。OpenAIのサポートも受けられるため、生成AIの導入が初めての企業でも安心でしょう。
2.Copilot
サービス名:Copilot
運営企業:Microsoft
Copilot(コパイロット)は、一般法人向け、大企業向け、個人使用向けの3つのプランがある生成AIです。
法人向けのプランは、記事の要約やテキストコンテンツの生成のほか、Word等Microsoft製品との連携などができます。
また、プロンプトやデータは格納時に暗号化され、言語モデルのトレーニングには使用されません。組織データにアクセスできるのも、アクセス許可されたユーザーのみのため、セキュリティ面で安心です。
3.Gemini
サービス名:Gemini
運営企業: Google
Gemini(ジェミニ)は、「アイデア出しのプロ」「キャリアアドバイザー」「編集者と校正役」など、AIの役割がすでに決められているため、目的に合わせて活用しやすいでしょう。既存の役割に関係なく、新規でチャットを作成することも可能です。
無料版と有料版があり、有料版ではGmailやGoogleドキュメントと連携して文書作成をサポートしてもらえたり、Google Meetのノイズ低減や画質向上もできたりします。
また、最大でPDF1500ページ相当の情報処理と理解ができるため、複雑なタスクもスムーズに進められるでしょう。
4.AIチャットくん
サービス名:AIチャットくん
運営企業:株式会社picon
AIチャットくんは、LINEで活用できる日本語対応の生成AIのため、LINEユーザーなら「友達追加」するだけで誰でも気軽にAIとのチャットを楽しめるでしょう。
アイデア出しのサポートやメールの文章作成、英語での会話、悩み相談など、用途が幅広いです。質問への回答も通知で知らせてくれるため、待ち時間も有効活用できます。
無料でも利用可能ですが、チャットの回数に制限があります。まずは無料プランで試して、回数を増やしたい場合は無制限で利用できる有料プランを検討するといいでしょう。
5.PKSHA Chatbot
サービス名:PKSHA Chatbot
運営企業: 株式会社PKSHA Communication
PKSHA Chatbot(パークシャチャットボット)は、日本語の精度が高いAIチャットボットです。数行のタグをWebサイトに埋め込むことでチャットボットを活用できるため、導入のハードルが低いでしょう。
機能面では、ユーザーからの質問をデータとして再学習し自己解決率を継続的に高めたり、FAQの改善提案機能を備えたりしており、ユーザーの満足度やオペレーターの業務効率の向上が期待できます。
RPAやOffice製品との連携によってバックオフィス業務の自動化もできるため、自社の幅広い業務の改善につながります。
6.Amazon Lex
サービス名:Amazon Lex
運営企業:Amazon
Amazon Lexは、音声やテキストを使用した会話型インターフェースを構築できるAWSのサービスです。
Amazon Lexを活用すると自社独自のAIチャットをつくれるため、例えばカスタマーサービスに導入して問い合わせへの迅速な回答を実現できた場合、顧客満足度を高められたり業務効率化を図れたりします。
使用を開始した日から一年間は無料で試すことができ、料金が発生しても従量制のため、始めやすいでしょう。
【テキスト】生成AIサービス12選
生成AIの種類のうち、テキストを生成する主なサービスは下記のとおりです。
各サービスの特徴をご紹介します。
- Perplexity
- DeepL Write
- Notion AI
- ELYZA LLM for JP
- 要約AI Samaru
- QuillBot
- AI Writer
- SAKUBUN
- Transcope
- Claude
- Jasper
- Amazon Titan
1.Perplexity
サービス名:Perplexity
運営企業:Perplexity AI
Perplexity(パープレキシティ)は、文章の要約や質問への回答、YouTubeビデオの検索などができる生成AIです。
AIが生成したテキストの下部には関連コンテンツが表示されるため、情報を深掘りしたり気になるコンテンツを学べたりします。
無料版と有料版があり、画像生成は有料版のみ可能です。生成された画像には追加のプロンプトを入力することで編集もできます。
2.DeepL Write
サービス名:DeepL Write
運営企業:DeepL SE
DeepL Writeは、翻訳サービス「DeepL」と同じ企業が開発した生成AIで、文章の作成や校正、推敲に活用できます。
読み手に合わせて、文体を「一般」「ビジネス」「カジュアル」、トーンを「フレンドリー」「丁寧」などに設定できるため、ユーザーに刺さりやすい文章を生み出せるでしょう。
無料版はテキストの入力文字数に制限がありますが、有料版は制限がありません。30日間の無料体験があるため、導入を検討する場合はまずは試してみることをおすすめします。
3.Notion AI
サービス名:Notion AI
運営企業:Notion Labs
Notion AIは、テキストの生成やチャットによるブレストが可能です。画像やPDFをアップロードすれば、数秒で分析して要約、データの抽出、質問に対する回答なども行なってくれます。
SlackやGoogleドキュメント、Notionなどさまざまなアプリとも連携でき、質問することでアプリを検索し、適切な回答を迅速に提供してくれるため、いちいちアプリを開いて求める情報を探す手間が省けるでしょう。
個人向けの無料プランと企業向けの有料プランがあり、より高プランになるほどセキュリティが強化されています。
4.ELYZA LLM for JP
サービス名:ELYZA LLM for JP
運営企業:株式会社ELYZA
ELYZA(イライザ) LLM for JPは、日本語の大規模言語モデルです。
高性能の日本語テキスト生成が可能で、記事の作成や入力した文章から問題点と解決策の表形式での出力、要約、プログラミングのコード生成などに活用できます。
AIが出力した文章やコードはクリックひとつでコピーできるため、次の作業に迅速に移れるでしょう。
5.要約AI Samaru
サービス名:要約AI Samaru
運営企業:株式会社ハルプログラム
要約AI Samaruは、日本語要約に特化した生成AIです。入力画面に文章の直接入力、要約したいサイトのURLの入力、ファイルのアップロードのいずれかを行なって利用します。
要約したい文字数やキーワード、NGワードを選べるため、用途に合った要約ができるでしょう。要約の精度を上げたい場合は、不要な文字を削除します。
要約できるのは日本語の文章のみのため、多言語を扱う場合はほかのツールを活用しましょう。
6.QuillBot
サービス名:QuillBot
運営企業:QuillBot
QuillBot(クイルボット)は、無料プランと有料プランがあるテキスト生成AIです。
パラフレーズ、校正、要約、文体調整、翻訳、コピペチェックなど複数の機能を搭載しており、ライティング効率を上げられます。
有料プランの場合、すべての機能を無制限で利用できたり、高度なパラフレーズオプションなどの追加機能が含まれたりしているため、テキスト生成を全般的にサポートしてもらいたい場合は有料プランのほうがおすすめです。
7.AI Writer
サービス名:AI Writer
運営企業:合同会社ゼロイチスタート
AI Writerは、SEO記事の制作をサポートする、オウンドメディア向けの生成AIサービスです。
独自のSEO分析エンジンが搭載されており、競合調査などを自動かつ効果的に行えます。また、SEOレビュー機能では、AIが100点満点で記事をレビューしてくれるため、改善に役立てられるでしょう。
プランは有料のみですが、7日間の無料トライアルを利用して機能や使い勝手を確認できます。
8.SAKUBUN
サービス名:SAKUBUN
運営企業:NOVEL株式会社
SAKUBUNは、SEOコンテンツの生成に活用できるAIサービスです。記事の構成や文章作成、リライト、表形式など装飾変換、コピペチェック等、ライティングに必要な機能が備わっています。
また、ペルソナ指定や自社用にカスタマイズした文章の作成もできるため、SEOに強く、差別化された記事を生み出せるでしょう。
記事の共同編集機能を活用すれば、チームで記事作成を進められ、リアルタイムのフィードバックによって記事のさらなる質向上につながります。
9.Transcope
サービス名:Transcope
運営企業:シェアモル株式会社
Transcope(トランスコープ)は、SEOライティングや社内文書のライティングに活用できる生成AIです。
記事作成だけでなく、競合やキーワード分析、検索順位調査機能が備わっているため、ひとつのツールで質の高いSEO記事を生成できるでしょう。記事に適した画像も自動で生成してくれます。
また、自社の情報をAIに学習させることも可能なため、顧客向けのFAQやレポートなどを効率的に作成できます。
10.Claude
サービス名:Claude
運営企業:Anthropic
Claude(クロード)は、文章作成や編集、テキスト・画像の分析、コード生成などができます。
カレンダーや棒グラフ、レポートなど、指示した形式に合わせて出力してくれるため、視覚的にわかりやすく、円滑な業務につながるでしょう。
また、AIとのチャット内容をチームと共有できる機能も備えており、さらなるアイデアの創出や改善など、チーム作業のよさを引き出してくれます。
11.Jasper
サービス名:Jasper
運営企業:Jasper AI
Jasperは、マーケター向けにトレーニングされたマーケティング特化型の生成AIです。企業独自の知識やブランドを活用して、企業に合わせた専門的かつ一貫性のあるコンテンツを生成できます。
企業データはAIのトレーニングに使用されないため、セキュリティ面でも安心できるでしょう。自社の機密情報にアクセスできるユーザーも制御可能です。
画像編集機能もついており、背景の置換や削除、テキスト削除などを行えます。
12.Amazon Titan
サービス名:Amazon Titan
運営企業:Amazon
Amazon Titanは、「Text」モデルや「Image Generator」モデルなどがあり、テキスト生成や要約のほか、画像生成や編集も可能です。
テキスト生成に関しては、自由形式のテキスト生成やブレインストーミング、チャット、リライトなどができるため、さまざまなケースで活かせるでしょう。
すでにトレーニングされているAmazon Titanは、そのままでも使用できますが、独自データを用いてカスタマイズも行えます。
【画像】生成AIサービス7選
生成AIの種類のなかには、画像生成に特化したサービスもあります。
- Adobe Photoshop
- Adobe Firefly
- Image Creator
- Stable Diffusion
- Canva
- Midjourney
- Amazon Nova Canvas
効率的に画像を生成したい場合は、活用するといいでしょう。
1.Adobe Photoshop
サービス名:Adobe Photoshop
運営企業:Adobe
Adobe Photoshopは、人間がやると時間がかかる作業を範囲選択や詳細な指示によって瞬く間に実現できる機能を有しています。
例えば、画像内の暗い部屋の窓を選択して明かりを灯したり、ワンクリックで不要な人物を削除できたりします。
生成AI機能を活用して、既存の画像に要素を追加したい場合に役立つサービスです。
2.Adobe Firefly
サービス名:Adobe Firefly
運営企業:Adobe
Adobe Fireflyは、画像をいちから生成できるAIサービスです。生成したい画像の説明を入力することで、イメージ通りの画像を生み出せます。
AIのトレーニングに利用者のコンテンツが使用されることはありません。著作権や知的財産権を侵害するようなコンテンツも生成されないため、安心して商用利用できます。
画像生成だけでなく、テキスト・画像からの動画生成や音声翻訳も可能です。
3.Image Creator
サービス名: Image Creator
運営企業:Microsoft
Image Creatorは、テキストを入力することで簡単に画像を作成する生成AIサービスです
Microsoftのアカウントを作成すれば無料で活用でき、生成した画像は最大90日間保存されます。
有害な画像の生成対策として、プロンプトに有害画像の生成リスクがある場合は、プロンプトを自動的にブロックし、ユーザーに通知する機能を有しています。
4.Stable Diffusion
サービス名:Stable Diffusion
運営企業:Stability AI
Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)は、リアルな画像生成を得意とするAIサービスで、テキスト入力によって利用します。
「Japanese Stable Diffusion XL」は日本語入力ができるほか、日本文化など日本についての理解が進んでいるモデルのため、日本語で入力したいケースや日本に特化した画像を生成したい場合に活用しやすいでしょう。
5.Canva
サービス名:Canva
運営企業: Canva
Canva(キャンバ)は、商用利用可能なデザイン作成ツールで、生成AI機能も備えています。
テキスト入力で生成した画像を「アニメ」「幻想的」などさまざまなスタイルへワンクリックで変更できるため、作業がスムーズです。
無料と有料プランのどちらでも画像生成機能を活用できますが、無料プランでは作成数など利用できる機能に制限があります。まずは無料プランを試して、必要であれば有料プランを検討するといいでしょう。
6.Midjourney
サービス名:Midjourney
運営企業:Midjourney
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキスト入力で画像を生成できる有料の生成AIサービスです。
生成した画像のサイズ設定や、すでに生成済みの画像の保存・フォルダ分けなどもできます。
ほかのユーザーが生成した画像と入力したプロンプトを確認できる機能もあるため、プロンプト入力の参考になるでしょう。
7.Amazon Nova Canvas
サービス名:Amazon Nova Canvas
運営企業:Amazon
Amazon Nova Canvasは、テキストや画像から画像を生成できるサービスです。
テキスト入力で画像の配色を決めたり、画像内のオブジェクトや背景を置き換えたり、背景除去機能で背景も簡単に除去できたりする編集機能も備えています。
AIを安全かつ責任を持って使用するためのコントロールとして、トレーサビリティやコンテンツモデレーション、ウォーターマーク機能が組み込まれています。
【動画】生成AIサービス7選
動画を生成できる主なAIサービスとして、下記6つをご紹介します。
- Make-a-Video
- Sora
- Runway Gen-4
- Vrew
- HeyGen
- FlexClip
- Amazon Nova Reel
生成AIで動画作成を検討している場合は、ご参考にしてください。
1.Make-a-Video
サービス名:Make-a-Video
運営企業:Meta
Make-a-Videoは、テキストから動画の生成が可能なAIサービスです。短い文章でも動画生成が可能なため、多くのオリジナル動画を生み出せるでしょう。
また、入力した画像にモーションを追加したり、画像間の動きをつなぎ合わせたりした動画も作成できます。
セキュリティ面では、有害コンテンツが生成されないようにフィルターの検証などの実施と改善を行い、リスクを抑えています。
2.Sora
サービス名:Sora
運営企業: OpenAI
Sora(ソラ)は、OpenAIが開発中の動画生成AIで、現在は限定的なユーザーにのみ提供されています。
テキスト入力や画像・動画のアップロードによって、最長20秒の動画を1分ほどの時間で生成可能です。
2つの動画を組み合わせてオリジナル動画を作ったり、動画をループさせたりする機能も有しています。
3.Runway Gen-4
サービス名:Runway Gen-4
運営企業:RUNWAY AI
Runway Gen-4は、シーン全体にわたって一貫性のあるキャラクターやオブジェクトを生成できるため、ストーリー性のある動画生成に活かせるでしょう。
被写体の画像と構図の説明のみで、シーンをさまざまな角度から捉える機能もあり、映像の幅が広がります。
ライブアクションやアニメーション、VFXコンテンツともシームレスに組み合わせられる柔軟さも特徴のひとつです。
4.Vrew
サービス名: Vrew
運営企業:VoyagerX
Vrew(ブリュー)は、テキスト入力することで台本、画像、音声まで自動で動画を作成してくれるAIサービスです。PDFからも字幕とナレーションのある動画を生成できます。
動画内にある無音部分をワンクリックで削除できたり、翻訳字幕をつけたり、顔を出したくないときにキャラクターを活用できたりなど、編集機能も多々あります。
動画生成だけでなく、インタビューの文字起こしにも役立てられるでしょう。
5.HeyGen
サービス名:HeyGen
運営企業:HeyGen
HeyGen(ヘイジェン)は、AIアバターを作成し、動画コンテンツとして活用できます。
AIアバターは表情や身体の動きがリアルなため、違和感のない映像をユーザーに届けられるでしょう。見た目や声が自分そっくりなアバターやキャラクター風のアバターなど、自分好みのアバターの作成も可能です。
また、アバターが24時間365日、リアルタイムで顧客の質問に答える機能もあります。
6.FlexClip
サービス名:FlexClip
運営企業: PearlMountain Limited
FlexClipは、オンラインで活用できるAI動画生成ツールで、無料プランと有料プランが用意されています。
テンプレートは6000以上、AIによる自動字幕生成やテキストの音声変換、背景削除などの機能があります。
日本語にも対応しているため、直感的にわかりやすい動画生成AIを求めている場合は使い勝手がいいかもしれません。
7.Amazon Nova Reel
サービス名:Amazon Nova Reel
運営企業:Amazon
Amazon Nova Reelは、テキストと画像から短い動画を生成できるサービスです。
テキスト入力によってカメラモーションをコントロールできるため、例えば「Camera zoom in.」などと指示すると、カメラが対象物に寄っていき、拡大されます。
サポートされている言語は英語のみで、動画再生時間は最大2分です。1280×720の解像度および1秒あたり24フレーム、6秒単位で生成されます。
【音楽・音声】生成AIサービス8選
生成AIの種類は幅広く、音楽や音声の生成に特化したサービスも複数あります。
下記8つのサービスについて、特徴をご紹介します。
- Suno AI
- MusicFX
- Soundraw
- Loudly
- Boomy
- VALL-E
- ElevenLabs
- Amazon Polly
1.Suno AI
サービス名:Suno AI
運営企業:Suno
Suno AI(スノーエーアイ)は、テキストや画像、ビデオから曲を生成できるAIサービスです。
曲のジャンルや楽器、テンポなど、詳細に設定するほど自分のイメージどおりの曲を生み出せるでしょう。
無料プランと有料プランがあり、無料でも曲を生成できますが、商用利用は有料プランのみ対象のため注意が必要です。
2.MusicFX
サービス名:MusicFX
運営企業:Google
MusicFXは、Googleアカウントで使用できる無料音楽生成AIサービスです。
プロンプトの入力画面に作りたい音楽のジャンルや使用楽器などを記述すると、音楽生成が行われます。詳細に記述するほど、理想の音楽に近付くでしょう。
日本語入力にも対応しているため、英語での記述が苦手でも容易に生成できますが、英語で入力したほうが伝わりやすい傾向があります。
3.Soundraw
サービス名:Soundraw
運営企業:SOUNDRAW株式会社
Soundrawは、商用利用可能な音楽生成AIサービスのため、生成した音楽を幅広く使いやすいでしょう。
音楽の長さやテンポ、ジャンル、ムード、テーマを選んで生成すると、複数の音楽が作られます。ジャンルやムード、テーマはいくつも組み合わせられ、楽器やキーの設定も可能です。
無料で生成できますが、ダウンロードするには有料プランへの申し込みが必要です。
4.Loudly
サービス名:Loudly
運営企業:Loudly GmbH
Loudly(ラウドリー)は、オリジナルオーディオのアップロードやプロンプトの入力、曲のジャンル、長さ、楽器などの選択によって音楽生成ができます。
生成される音楽は3つで、気に入ったものがあれば保存やダウンロードも可能です。また、生成した音楽は商用利用でき、SpotifyやApple Musicなど複数のプラットフォームへの音楽配信もスムーズに行えるため、収益化にもつなげやすいです。
Loundlyでの音楽生成が気になる場合は、無料プランでまずはお試ししてみることをおすすめします。
5.Boomy
サービス名:Boomy
運営企業:Boomy
Boomy(ブーミー)は、有料プランに加入すると商用利用可能となる音楽生成AIサービスです。
無料プランでも曲の生成や保存はできますが、ダウンロードや商用利用はできません。プランによって曲の保存数やダウンロード可能数が異なるため、自社に合ったものを選びましょう。
曲を生成する際には、テイストやテンポ、ジャンルなどを選択します。
6.VALL-E
サービス名:VALL-E
運営企業:Microsoft
VALL-E(ヴァルイー)は、3秒間の音声データから、話者の音声を高精度で合成できます。
話者の喋り方の特徴を捉えており、「怒り」や「眠気」など、感情に合わせた声音で話すこともできるため、本人が話しているかのような自然さがあるでしょう。
現在サービスを利用できませんが、公式サイトでは合成技術の精度の高さがわかるサンプルが公開されています。
7.ElevenLabs
サービス名:ElevenLabs
運営企業:ElevenLabs
ElevenLabs(イレブンラボ)は、まるで人間が話しているかのような音声を生成できるAIサービスです。
読み上げさせたいデータをePubやPDFでアップロードもしくはテキスト入力することで活用できます。キャラクターや感情、質など、さまざまな音声のタイプを選択できるため、それぞれのコンテンツに適した音声を見つけられるでしょう。
日本語や英語を含む32の言語でテキストを読み上げられる機能は、グローバルなビジネスチャンスにもつながる可能性があります。
8.Amazon Polly
サービス名:Amazon Polly
運営企業:Amazon
Amazon Polly(アマゾンポリー)は、記事、PDF、Webサイトなどのテキストを音声に変換するAIサービスで、日本語を含む42の言語に変換可能です。
SSML(音声マークアップ言語)を活用すると、特定の単語の強調や音量の調整、発声速度などを詳細に制御できるため、より人間らしい音声を作り出せます。
利用料は、変換したテキストの文字数に基づいて計算されます。最初の12ヶ月間は無料で試せますが、ひと月あたりの文字数に上限が設けられている点に注意が必要です。
【コード】生成AIサービス3選
プログラミングコードを生成できるAIサービスは、エンジニア業務の効率化やスキルアップに役立てられます。
生成AIの種類のなかで、コード生成に特化しているサービスは下記のとおりです。
- GitHub Copilot
- AI Programmer
- Amazon Q Developer
それぞれの特徴をご紹介します。
1.GitHub Copilot
サービス名:GitHub Copilot
運営企業:GitHub
GitHub Copilotは、プロンプトによるコードの生成やリアルタイムのコード提案、デバッグサポートなどの機能を備えた生成AIサービスです。
AIにチャットでコードに関する質問ができたり、AIからコードのフィードバックを受けられたりする機能もあるため、業務効率化だけでなく、プログラミングのスキル向上にも役立てられるでしょう。
2.AI Programmer
サービス名:AI Programmer
運営企業:IT Explore
AI Programmerは、プログラミング言語と要件を入力するだけで、コードスニペットを生成できます。
コードスニペットの説明も出力されるため、コードの意味の理解につながるでしょう。また、テストケースも作成可能です。
英語のAIサービスに使いづらさを感じる場合は、日本製のツールで日本語に対応しているAI Programmerが使いやすいかもしれません。
3.Amazon Q Developer
サービス名:Amazon Q Developer
運営企業:Amazon
Amazon Q Developerは、Python、Java、JavaScriptなど25以上の言語でコードを生成できるAIサービスです。
チャット機能を活用して、既存のコードの最適化やコメントの追加、テストの作成などの作業をAIに指示すると、迅速に処理してくれます。
セキュリティ面では、サービスの機能改善にユーザーのコンテンツが使われないため、安心できるでしょう。
【その他】生成AIサービス5選
テキストや音声、コード生成以外にも、生成AIには多様な種類があります。
生成AIのその他のサービスをご紹介します。
- Tome
- Felo
- DreamFusion
- AIさくらさん
- Meshy
1.Tome
サービス名:Tome
運営企業:Magical Tome
Tome(トーム)は、営業やマーケティングチーム向けのAIアシスタントサービスです。自動でプレゼンテーションの資料が作れるため、営業活動を効率化できます。
また、自社のロゴやフォント、カラーを追加すると、ブランディング効果のあるコンテンツ生成にもつながるでしょう。AIによるテキスト生成や画像生成機能も備えており、幅広い業務で役立てられます。
2.Felo
サービス名:Felo
運営企業:Felo株式会社
Felo(フェロー)は、無料で活用できるAI検索エンジンです。Feloに検索したいことを入力すると、情報を要約して回答してくれます。
YouTubeのURLを入力すると動画を要約してくれる機能や、事実確認やパワーポイント作成、経営判断サポートなどの機能も備えているため、活用の幅が広いです。
有料プランにすると、より高度なアウトプットを得られたり、プロフェッショナル検索の上限回数が増えたりします。
3.DreamFusion
サービス名:DreamFusion
運営企業:Google Research、カリフォルニア大学の研究チーム
DreamFusionは、テキストから3Dモデルを生成できるAIサービスです。
生成した3Dモデルは多方面から確認できるため、どのようなシーンにも合成しやすく、シミュレーションなどに活用できるでしょう。
DreamFusionで生成された3Dモデルは公式サイトで確認できます。参考にすると、アイデアの創出に役立てられるかもしれません。
4.AIさくらさん
サービス名:AIさくらさん
運営企業:株式会社ティファナ・ドットコム
AIさくらさんは、「チャットボット」「社内問い合わせ」「アバター接客」「電話対応」など、さまざまな機能に特化したAIサービスシリーズの総称です。
例えば、「稟議決裁さくらさん」は、AIに質問するだけで社内資料を迅速に提示してくれる秘書のような役割に活用できます。「日程調整さくらさん」は、リアルタイムでスケジュールを確認し、会議などの候補日を自動で抽出してくれます。
個人情報が入力された場合は警告が出る、入力内容を勝手に学習されないなど、リスクを軽減する仕組みは、活用の安心感につながるでしょう。
5.Meshy
サービス名:Meshy
運営企業:Meshy
Meshy(メシー)は、テキストや画像から数秒で3Dモデルを生成できるAIサービスです。多様なアートスタイルがあるため、理想の世界観を表現しやすいでしょう。
また、アニメーション作成機能も備えており、「走り」だけでもジョギング程度から全力疾走まで、さまざまな演出を追加できます。
Meshyはゲームや映画などの開発に活用すると、創作の幅が広がるでしょう。
生成AI活用の注意点

生成AIにはさまざまな種類があり、業務効率化や新たなコンテンツ作成に役立てることが可能です。
一方で、生成AIの活用にはリスクもあります。
トラブル回避のために、下記3点を意識して活用しましょう。
- 内容の正誤を見極める
- 法的・倫理的リスクに備える
- セキュリティの高いサービスを使う
1.内容の正誤を見極める
生成AIは、わからないことをさも正しい情報かのように出力する「ハルシネーション」という現象が起こる恐れがあります。例えば、実在しない人物の名を挙げる、最新ではない情報を答えるなどのケースがあります。
日本語で「幻覚」を意味するハルシネーションが起こると、誤った情報をユーザーに提供して混乱を招いたり、誤った意思決定を誘発したりするかもしれません。
誤ったデータの学習や学習不足によって発生するハルシネーションは、生成AIの進化によって減少すると考えられますが、ゼロになるとは限りません。
そのため、出力された内容をチェックし、正誤を見極めたうえで活用することが重要です。
2.法的・倫理的リスクに備える
生成AIはさまざまなデータを学習に使用しているため、著作権を侵害するコンテンツが出力されるケースがあります。また、機密情報を入力することで、生成AIを使用している第三者のコンテンツに出力され、情報が漏洩する恐れもあるでしょう。
なかには、「日本人は白人に冷たい」のような倫理的に問題のある表現が出力されることもあり、生成したコンテンツに法的・倫理的リスクがないかの十分な確認が求められます。
事前に生成AIの運用ルールを社内で定め、従業員に周知しておくと、リスクを最小限に抑えられるでしょう。研修などを実施して、従業員のAIリテラシーを高めておくことも大切です。
3.セキュリティの高いサービスを使う
オンライン上のサービスである生成AIは、サイバー攻撃を受けるリスクがあります。例えば、不正アクセスによって意図しないコンテンツが生成され、企業の円滑な業務を妨害されるかもしれません。
また、生成AIから機密情報を引き出したり不正に操作したりすることを目的に、生成AIが誤作動を起こすような指令を出す「プロンプトインジェクション」という攻撃手法にも注意が必要です。
さまざまな攻撃に備えるために、実績や評価、セキュリティの高さを確認したうえで生成AIサービスを選ぶことが求められます。
まとめ

生成AIにはテキスト生成型やコード生成型など多様な種類があるため、自社に適したものを選定して活用すれば、業務効率化につなげられるでしょう。
ご紹介した生成AIサービスは、それぞれ利用料の有無や機能などが異なります。お試しできるものは試してみて、自社が使いやすいものを利用することをおすすめします。
アジアクエストができること

ご紹介したように、生成AIは種類が豊富で、サービスごとに得意な領域も異なります。アジアクエストには、さまざまな生成AIをビジネスに活用するノウハウやナレッジがあるため、各種の生成AIを組み合わせて、より高度なシステム開発や既存の生成AIのカスタマイズを行なったり、業務に最もふさわしい最適なユースケースの生成AIを試して評価したりと、柔軟かつ高度なサポートが可能です。
アジアクエストは、お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要なコンサルティングから、デジタルテクノロジーを駆使したシステムの設計、開発、運用までを一貫して伴走支援します。
IoT、AI、Cloud、Mobile、Web、UI/UXの各デジタル分野の専門テクノロジーチームを有し、お客様のゴールに向けて最適なプロジェクトチームを編成します。DXに関する豊富な知見と幅広い技術力により、ビジネスモデルの有効性や技術的な課題を検証する為のPoCの実施やデジタルに対応した大規模なシステムの構築まで、スピーディーな対応が可能です。