ABOUT PROJECT

IoT/RFIDを活用した備蓄物資管理のデジタル化を実現、自治体・防災DXを推進


別府市様は2021年より「BEPPU×デジタルファースト推進計画」を掲げ、自治体DXを推進し多くの取り組みをされてきました。
その一環として、災害用備蓄物資の管理業務をデジタル化でより効率化するため、防災DXソリューションの導入をアジアクエストがご支援しました。
※内閣府:令和3年度デジタル田園都市国家構想交付対象事業


お客様HP:https://www.city.beppu.oita.jp/

BACKGROUND AND PURPOSE

導入の背景と目的

別府市様の従来のシステムでは、災害用備蓄物資の管理は主に人手で実施され、物資数の正確な把握や格納場所の確認、賞味期限の管理に多くの時間を要していました。これらの課題を解消し、精度向上や工数削減など業務効率化を進めていくためのデジタル化が求められました。

ROLE

役割

アジアクエストは現状の把握を行い、システム開発およびソリューションは株式会社電通総研セキュアソリューション(旧:株式会社 ISID-AO)と協業し提供しました。
考慮すべき備蓄物資は数千点を超え、継続的な管理や物品の循環(入庫・出庫)が必須となっていました。これらの効率的な管理のため、コスト効率の良い「RFID*1」を採用し、各物資のコンテナに貼付しました。さらに、株式会社電通総研セキュアソリューションの「RFIDによる物品管理効率化ソリューション Roconie*2」を導入し、棚卸から入出庫管理、カスタマイズの柔軟性を兼ね備えた防災DXソリューションを提案・実施しました。

1. 入出庫状況の把握
物資の納品・入庫状況をRFIDで手間なく確認、データ登録することが可能となります。また、各避難所への配送に際してもRFIDタグを読み取ることで倉庫からの出庫状況を手間なく把握することが可能となります。

2. 管理業務の効率化
RFIDタグを採用したことで、棚卸や入出庫確認が効率的に実施可能となります。また、RFIDタグと賞味期限や保管棚番号など様々な情報を紐付け管理することで、賞味期限切れ物資のリスト化や正確な保管場所の把握ができ、管理業務の省力化が実現可能となります。

3. 耐障害性と安全性
当ソリューションはクラウド環境で稼働するシステムのため、災害への耐障害性に優れた環境を提供します。また、お客様専用のプライベート環境で稼働するため、関係者のみが利用できるアクセス制限が可能、不正アクセスを防ぎ、安全にご利用頂けます。

RFID1

RFID2

*1 RFID:
Radio Frequency IDentificationの略称。電波を用いてICタグの情報を非接触で取り込み、データ化、認証等を行う自動認識技術

roconie
*2 Roconieとは
Roconie(ロコニー)は、株式会社電通総研セキュアソリューションが提供するRFIDを簡単に業務導入できるアプリケーションパッケージです。
Roconieは、RFID(無線による自動認識技術)を活用して、棚卸や貸出管理・入出庫管理・入退出管理など物や人の記録・確認作業をシステムが行うことで、ヒューマンエラーの防止と作業効率化を両立します。
また、動作確認済の機器とクラウド・スマホなどを活用した基本機能をパッケージングしているため、ゼロからの設計・開発は不要です。さらに必要に応じてカスタマイズ、システム拡張も容易に行えます。
RFIDを現場業務に合わせ、改善活動を小さく始めたい、既にあるシステムへ影響を与えずに現場を効率化したいなどをお考えのお客様に最適な製品です。

BRAND EXPERIENCE

導入による効果

今回のIoT/RFID導入によって、災害時に備蓄倉庫から各避難所等に分配される物資の状況がリアルタイムで可視化され、迅速かつ効率的な備蓄物資の提供を可能にする環境整備を実現し、災害時の安全・安心にも寄与いたしました。

OUTLOOK FOR THE FUTURE

今後の展望

現在は先行導入拠点のみの導入となっていますが、別府市様が管理しているすべての防災備蓄倉庫へ展開を予定しています。
全ての防災備蓄倉庫内の物資情報を一元管理することで、更なる管理業務の効率化を目指します。

           
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アジアクエスト株式会社について

アジアクエストは、企業のDXを支援する「デジタルインテグレーター」です。通常のシステムインテグレーションだけではなく、お客様のDXを共に考えるコンサルティングから、DXに必要なデジタルテクノロジーを駆使したシステムの設計、開発、運用までを一貫して請け負います。
IoT、AI、Cloud、Mobile、Web、UI/UXの各デジタル分野の専門テクノロジーチームを有し、お客様のゴールに向けて最適なプロジェクトチームを編成します。DXに関する豊富な知見と幅広い技術力により、ビジネスモデルの有効性や技術的な課題を検証する為のPoCの実施やデジタルに対応した大規模なシステムの構築まで、スピーディーな対応が可能です。